40CARAT・看板『持ち』役者の森正太郎です。
毎公演、舞台上を魑魅魍魎が跋扈する事で話題の、いやむしろそれがウリだと言わんばかりの40CARATでありますが、今回もモノノケ大増量でお送りいたします。
とはいえやっぱり演じる役者はあくまでもニンゲンであって、モノノケを演じると言うことはヒトの枠を飛び越えた芝居をせんければいかんわけで、これは、尋常の芝居をやっていてはおいそれとその枠を外れることはなかなか容易ではございませんというわけで本日はモノノケ強化訓練でございました。
演出・花山ら楽の体を張った実演を、一所懸命に飲み込もうとするモノノケ役達ですが、いかんせん、自身既にリアルモノノケの領域に片足浸している花山ら楽のお手本ですので、そうやすやすとニンゲン達が参考にできるわけもなく、稽古は難航しております。
が、来る本番までには、個々のモノノケ役達、立派にニンゲンを捨ててモノノケになってくれることでしょう。
乞う御奇怪!
さてモノノケと言えば、かのスタジオジブリの名作「もののけ姫」を連想される方が9割方と思われますが
先日久々に「天空の城ラピュタ」を観ました。
1986年の作品なので、1984年生れの僕が物心ついたときにはもう既にテレビ放送を録画したVHSが自宅に存在しておりました。
ラピュタと言えばそのVHSの内容がすべてだった わけですが、
初めて、DVDソフトを観たんです。
軍に捕まって、一度は金貨と引き換えにシータを置き去りにしたパズーが、海賊の助けを得て再び軍の要塞からシータを救出する圧巻のシーン。
感動ですねぇ。
このあとは海賊船に着艦して、パズーはエンジン室に、シータは厨房にそれぞれ居場所を作るシーンだな、なんて思ってたら、
あれ…?シータが泣いてる…?
船に…乗せてください?
みみみ、ミートパイ??
そこには見たことのないシーンが。
僕が24年間ラピュタだと思っていたVHSは、日テレの編集版だったのでした。
軍から逃げ出した二人が、なぜドーラの海賊船に加わることになったのか説明するシーン丸ごと。
ラピュタ歴24年目にして始めて見るシーンは
僕に違和感しか残しませんでした…。
(まぶっちゃけあのシーン初めてみたけど、コンテも脚本も妙だし、音楽も違和感あってなんだかなぁ、ここだけ宮崎駿じゃない人が作ったんじゃないかとさえ思っ…)
(正直一回くらいは「なんで船に乗ってるんだっけ??」って疑問に思ったこともあったけど、ラピュタの財宝目当てにドーラがシータを利用した、体で、本当は優しいドーラおばさまが二人に協力してくれてるってことで全然納得できて話も繋がるからマジでいらないシーンなんじゃないかと思うんだけどどうなんだろうただの負け惜しみですねはい。)
そんな、自己の根幹を覆すような大事件があっても、残り稽古回数はわずか14回!
頑張らねばねばなりませんよ。
どうみても暗記パンで台本を覚えるヴィンさん。
本当は違うんだけど、「いらんこと言った佐々木真理にムカついて掴みかかろうとしているミヤタくんと、うすら笑う八日市紋子さん」に見える写真。バックの「純潔貞節」が印象的な一枚です。